2011/01/14

ペレランドラ「愛からの」ガーデン訪問
















今回の訪問は、特にこれと言って特別な目的があったわけではありませんが、ただ、昨年10月に創設者のミッシェル・スモール・ライト女史に会う機会を得ていながら、その約束を果たせなかったことが気になり、それを今回に延期して実行しました。去年の10月は、クリパル・センターの研修旅行を引率し、その期間内にペレランドラへ行こうと計画を立てていましたが、研修に参加した生徒さんの様子によっては、キャンセルすることも十分考えられたのです。
ヨガは、私たちに自然の大きなバランスに基づいて行動するよう教えますから、今回のこともそういう意味では計画があったにもかかわらず、それに固執せず、大きなバランスに基づいて判断したと思っていました。ところが、ライト女史は今年から新しい研究課題に取り組むことを決めて、すべてのアポイントをキャンセルにしたのです!それを事前に知らされても、私はなぜか行く決意を変える気持ちにはなれませんでした。
冬季にペレランドラを訪問するのは初めてでしたが、ひと気のないガーデンに立ってみると、そこには本当に宇宙の大きなバランスが下りているせいか、何ともいえない温かい穏やかな雰囲気が漂っていました。ガーデンの向こう側には、ライト女史が執筆しているはずの彼女の住処が見え、その少し右に目を向けると、折からキラキラと木々の間から射しこむ日没前の太陽が、まるで彼女の暖かいウェルカムを届けてくれるかのように輝いていました!彼女の愛は、私たちが想像する以上に大きく、深いものだということを私はこれまでに何度もお会いして体験しているので、今回はそのようなエネルギーのかたちで私を歓迎し、また指導してくださったことに深く感謝したのでした。
彼女が最初にこの土地に住むことを決意して建てた住処は、現在オフィスとして使われていますが、当時は台所だった場所にペレランドラの人気者、イグアナのマイルスくんが大きなガラス張りの檻の中でゆったりと休んでいました。実は、昨年10月にクリパルから帰って以来、どうも爬虫類が気になっていた私は、この機会に思い切って彼のからだに触ってみることにしました!15年も生きている、長寿のマイルスさまにむかって「さわっても良いでしょうか(念のため英語で)」と尋ねると、彼はゆっくりと私の方へ顔を向け、ひし形に開いた口からオレンジ色の下をのばして、私にOKサインを出してくれました!彼のからだに触ると、決してネガティブではありませんが、とても複雑な感覚になりました。あえて言葉にするとしたら、それは遠い昔から私たち人間を支える大地と、そして地球の深い“愛”の感覚でした。
ペレランドラは、2年ほど前にガーデンを一般公開するオープンハウスを取りやめ、今では一般の人が訪れることはほとんど不可能になってしまいましたが、一方で、ペレランドラに関するどんな質問にも丁寧に応えてくれるシステム(英語ですが)を完備させているので安心しました。今回の訪問では、ライト女史の右腕として活躍するジネットさんと昼食を共にし、双方の近況報告を交わしながら有効な時間を過ごせたことも大きな収穫でした。                 
201116日、ウェスト・ヴァージニアにて
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